みっち の おもひで

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観劇・映画・小説などなど。折りに触れて思い出せるように…

2020年舞台関連の振り返り

今年はどのくらい観たかってまとめるのはやめて、印象的だった作品をさっくりまとめておこうと思います。なんだかんだ割と楽しんだ気がしている。

エブリ・ブリリアント・シング


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あんまり観る予定ではなかったのだけれど、なんだか身の回りでもとても評判よくて、観ておかないと損する気配しか感じなかったので当日券に並びました。
こんなに幸せな空間は今まで経験なかったかもというほどの作品。イマーシブシアター形式で、開演前に希望者に紙を配り、そこに書いてある番号を呼ばれたら、記載の文言を答える形で物語が進んでいく。番号も1から順番ではないし、呼ばれたことに気づけなかったりもするのに、成立させる力は本当にすごかった。毎公演絶対に同じことにはならない状況だからこそ、その瞬間を精一杯に楽しむことができる作品。この情勢が落ち着かないことには再演も考えられない作品かと思いますが、また体験したいです。

未開の議場 オンライン

note.com

演劇が瞬く間に中止になっていった中、配信での演劇の先駆けみたいなものになっていたような気がします。Zoomで会議しているという状況そのものが演劇関係なくリアルなものなので、それをのぞき見しているような感覚とともに"観劇"しているという実感がありました。実際にリアルタイムに俳優さんはZoomを使っているので当然ラグはあるわけです。ゲネプロとしての配信から本公演としての配信では、特にそこを工夫し解消され、30分くらいは公演時間短くなってたんじゃないかな。前の相手のセリフのどこの言葉から反応するかというのを綿密にしていったとか。その結果、非常にテンポもよくなり演劇らしい緊張感が出ていたんじゃないかと。ただただ舞台を配信するだけでは、どうしてもリアル > 配信になっちゃうから、未開の議場のように配信ならではが増えるといいなと思います。

メル・リルルの花火


おぼんろと言えばもはや密どころではないレベルなので、この状況になったときにどうするのかはとても気になっていました。通常の公演形態から、舞台が中止になり始めたときには完全配信で複数のアングルを見られるという形になり、緊急事態宣言となると俳優陣も集まるの諦め、それでもリモートかつリアルタイム配信を決断してくれたのは本当に嬉しかった。『待ち合わせ』をしているという言葉が今聞いても泣けてくる。ほとんど毎日あの一週間超は、その時間にあわせてそれぞれのクルパジムンスタイルで、耳で物語に連れて行ってもらい、それぞれに工夫されたパフォーマンスも拝見でき、4月のあの期間は貴重な時間だったなと思います。

youtu.be

VIOLET

全公演中止となった後に3日間だけ復活して公演されました。ちょうど仕事も大変なタイミングでチケットも取れておらずでしたが、奇跡的に休みが取れ、奇跡的に当日券を取ることができて観劇できました。2016年に別カンパニーで公演されたものが本当に素敵で、大好きになった作品。ブロードウェイで主演をされたサットンが来日してのコンサートも行ったな~。人種差別とかルッキズムとか裏には戦争も絡みながら。本当はもっとキリスト教のことも知っていればわかることも多いんじゃないかなって思うけれど…。On My WayとBring Me To Lightが好き。

 シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ

こちらはまぁ言うまでもなくって感じはしますが。4回観ましたが、うち3回は大阪で。東京チケット全然取れないんだもの。初めて井上芳雄さんを拝見しましたね、なんで今まで芳雄さん見ずに観劇できたのかという怪奇現象が払拭されてよかったww。ゆうみちゃんの佳代はね、この作品自体とともに間違いないと思っていたのですよ( ´艸`) これがきっかけで、音楽座に興味持ってもらえた方も多かったんじゃないかなと思うので、年始に公演できて本当よかった。東宝さんありがとうございます。

おわりに…

今年は誰にとっても大きな年になったんじゃないかと思いますが、私自身にとっても大きかったですね。いろいろあった…。でも、どんなに辛いときでも、今まで観てきた作品が助けてくれている気がします。これからもそんな作品が増えていったらいいなと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。